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ベッドとマットレスに関するQ&A


寝具や睡眠に対して判らないことをQ&A形式でお届けします。
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マットレスとベッドフレームの関係-ウッドスプリングベッド


Q.ウッドスプリングベッドと、すのこベッドとではどう違うんですか?

現在出回っているベッドの底板は大きく「板敷」「すのこ敷」「ウッドスプリング」と3つに分けられます。

最近では通気性を重視するために、すのこやウッドスプリングに注目が集まっていますが、すのこがたわみのない板で作られているのに対し、最も多く見ることのできるウッドスプリング(センベラ等)は板を貼り合わせた合板でアーチ上に反っています。このそりと、板を支える両端のゴムブッシュ(のようなもの)によって、ウッドスプリングは体のカーブに添って体を支えることができるのです。いわばダブルクッションベッドの下のスプリングの役目を果たすのです。

さらにウッドスプリングは腰の部分が2重になっていて、硬さを調節するスライダーがついているのが一般です。スライダーは外へやると硬くなり、内へやると柔らかくなります。寝姿勢を考えるときに、もっともデリケートなのが体重の45%を支える腰部です。スライダーを調節して腰から臀部への硬さを、寝る人それぞれに合ったものにすることによって理想的な寝姿勢が得られるのです。
また、肩の部分にはスリットが入っていて、横になった時に肩の部分がより多くたわんで出っ張りを受け止めるようになっています。
また、ヒュスラーネストやリラックス、エルゴフレックスなど、さらに上級のウッドスプリングは、ラテックスによるクッションで身体へのフィット感がより高まり、さらに細かい調整が可能になっています。

腰痛など腰にトラブルをもっている人はウッドスプリングにすることにより、自分に合わせた腰の支え方を選ぶことができるのでおすすめです。

通気性についていえば、すのこより、ウッドスプリングの方が良好といえるでしょう。すのこだからといって安心はできません。すのこの木は巾が大きいこともあって、思うほど通気性が確保できていないものがおおいので要注意です。

センベラのウッドスプリング

Q.ウッドスプリングによって違いがあるのでしょうか?

センベラのウッドスプリング・プラス
センベラ28本

HUKLAの42本ウッドスプリング
HULKA42本

ヒュスラーネスト・リフォーマエレメント
ヒュスラーネスト
リフォーマエレメント

リラックスのリラックス2000ウッドスプリング
リラックス2000
ウッドスプリング

ドイツなどの本場でも最もポピュラーなのがセンベラのウッドスプリングに代表される仕様です。このタイプは両側で反りのあるビーチ材などの合板をささえるものです。通常は28本タイプが多いのですが、HULKAのには42本という、より動きが細かく対応できる上級品があります。

一方ヒュスラーネストやリラックス、プロナチューラのエルゴフレックスのような、両サイドをラテックスで支えるタイプがあります。これは一般的なウッドスプリングとは違い、身体の凹凸にさらに細かく対応ができるものです。
例えばヒュスラーネストのリフォーマエレメントの場合は

リフォーマエレメントの説明


このように2重構造で、上の重みを真っ直ぐに支えます。リラックスのナチュールフレックス、プロナチューラのエルゴフレックスも、基本的にはこの方法です。
リラックス2000やFoliの電動リクライニングベッドなどは例えば6×9の格子状に並べたサスペンションユニットで、マットレスと身体を支えます。いわば上記のタイプが一体型のボンネルコイルとすれば、こちらはポケットコイルのようにそれぞれが独立しています。



Q.今使っているベッドフレームをウッドスプリングにすることはできますか?

ヒュスラーネストふとんエレメント
ヒュスラーネスト
ふとんエレメント

ベッドフレームのマットレスを載せる部分が板敷(フラットな板)の場合、もし板敷とウッドスプリングの大きさが同じなら置き換えはできますが、実際には合わないケースがほとんどです。

ヒュスラーネストのリフォーマエレメントや布団エレメント、リラックスのナチュールフレックス、プロナチューラのエルゴフレックスのようなタイプはそのまま載せて使えますので、これがベストでしょう。ウッドスプリングの性能としても良いのでこちらをおすすめします。

センベラのウッドスプリングの場合は、板敷の上に置いて使うこともできますが、ずれたりする問題もあります。センベラの場合はウッドスプリング付きのベッドフレームそのものが安価なので、買い換えも考えて選んだ方が良いと思われます。


Q.ウッドスプリングの耐久性はどうでしょうか?

ヒュスラーネストのリフォーマエレメントや布団エレメント、リラックスのナチュールフレックス、プロナチューラのエルゴフレックスのようなタイプは構造上こわれにくく、またパーツの交換も容易です。例えばエルゴフレックスには10年間の保証が付いていますが、通常の使い方ならその倍の年月は使えるでしょう。
また、最初から長く使えるようにと、クッション材のラテックスを始めとするパーツも取り替えができますので安心です。

センベラタイプのウッドスプリングは、エラストマーと呼ばれるウッドスプリングを支えるゴムブッシュへのストレスが大きく破損しやすい部分です。通常使用であれば10年ぐらいまでは問題ありませんが、これもパーツを交換することによって補修が可能です。

どちらにせよ、お子様にはトランポリンをしないようにしてもらうことが大切です。


金属コイルを使わないメタルフリーのマットレス


Q.高反発マットレスと低反発マットレス どちらが良いんでしょう?

どちらが良いか、という問題は「使う人にとってどちらが良いか」ということですから、人によって評価は異なります。それぞれの素材には長所と短所がありますから、特徴を踏まえながら実際に試して選ぶのがベストです。
ただ、今までの経験からいうとラテックスフォームに代表される正反発といわれるタイプのマットレスの方がバランスが良いと思われます。

低反発ウレタンの長所と短所

低反発ウレタンはテンピュールやトゥルースリーパーなどに代表されます。アメリカNASAの宇宙船の研究から生れたヴィスコエラスティックフォームを使ったマットレスです。特徴は体圧分散性が良いことです。欠点は重いことと、通気性が悪く蒸れやすく、寝返りが打ちにくい傾向にあるということです。低反発ウレタンはメモリーフォームともいわれるように、身体のラインに従って変形します。この結果、身体に密着することになり、身体から発散される汗の吸湿発散が著しく妨げられるために蒸れが大きく寝苦しくなりがちです。
高反発も含めてカタログには、しばしば「オープンセル構造で通気性が良い」と表示されていますが、確かにオープンセル構造は通気性が良いのは事実ですが、かといって風が通るようにさらっと爽やかか、というと随分違います。実際にはウレタン系は通気性は弱いと考えてください。この点に関しては、中が中空の金属コイルに対する最大の欠点です。また、低反発ウレタンは温度で硬さが変化するために、冬は硬く夏柔らかくなりますが、これも寝心地の面からいうと芳しくありません。蒸れやすいという最大の欠点と、耐久性に不安があるために眠りのプロショップSawadaでは低反発ウレタンについては否定的な考え方を持っています。ホテルのような温湿度が一定に保たれる場所ではいいかもしれません。

高反発ウレタンの長所と短所

高反発ウレタンはマニフレックスやシュララフィアなどが代表的です。わざわざ高反発と書くまでもなく、一般的なウレタンがこれに当たります。低反発やラテックスに比べると、マットレス表面の弾性が高く体圧分散性能は落ちます。寝心地は硬いというのが一般的な印象でしょう。長所は軽いことで、マットレスを動かしたりするのが容易です。
マニフレックスのマットレスには10年、12年保証が付いており「10年使えます」と謳って販売しているところもありますが、これについては正しく理解する必要があります。保証されるのは「変形保証」で「弾性保証」ではありません。変形保証は型崩れなど、例えば最初は14cmあったものが12cmになってしまったという場合ですが、これはほとんど起きません。一方弾性は変化します。いわゆる「へたり」でこれはあらゆる敷寝具には避けることができません。つまり見た目では変化が無いけれども、弾性が低下すると、実際に寝た場合に一番重い腰部が重量で沈みます。弾性変化とはこの沈み込み方が変わることです。これについては保証はありませんが、寝るとへたったと明快に感じられますから、あまり保証年数にこだわらないことです。

正反発ラテックスフォームの長所と短所

ラテックスの特徴は高反発でも低反発でもない程よいバランスの体圧分散性能、重量が変わっても中心部を水平に保持できる保持性にあります。下図を見てください。それ故に最も寝姿勢を自然な状態で保持できると考えられます。低反発・高反発を含めた中では、寝心地のバランスが最も優れていると云えるでしょう。
欠点は重いことで、それも密度が高いほど重量が増えます。特にダブルサイズはおすすめできません。クイーンサイズ(80cmを2本)のように重量を分散した方がいいでしょう。抗菌性能が高いので、ニオイが付きにくく、カビの発生も抑えられます。ただし、ラテックスフォーム本体にカビは生えにくいのですが、周りのカバーはそうでないので過信は禁物です。

ラテックスの体圧分散効果の説明

Q.なぜヨーロッパでは金属スプリングのマットレスが無くなろうとしているのですか?

さまざまな理由が上げられますが

その1:金属スプリングマットレスは廃棄とリサイクルがしにくい
金属とウレタン、わた、生地など様々な素材からできている金属スプリングマットレスは廃棄とリサイクルのしにくいものです。早くから環境に関心が集まっているヨーロッパではこのために急速に脱金属スプリングマットレスになったものと思われます。
日本でも金属スプリングが破砕機の故障の原因になることから、今後処分が難しくなっていくのではないかと考えています。

その2:ラディエステジー地磁場の乱れ
プロナチューラ、ヒュスラーネストなど自然素材のマットレスにこだわるメーカーは、フレーム自体にも金属を使わずに、木のねじを使うなどの工夫をしています。
彼らは金属スプリングを使うことにより地磁場が乱れが睡眠に悪影響を与える点について指摘をしています。
日本は電磁波に対する規制が弱く、ヨーロッパの基準の数百倍です。金属コイルは電磁波を誘導するために、避けたいものです。

廃棄時のことを考えると、最も環境への負荷が少ないのが、ヒュスラーネストやリラックスです。逆に日本では金属スプリングに低反発ウレタンなどを組み合わせて、だんだん大きく重くしかも破棄しにくいマットレスが出ていますが、この傾向は逆ではないかと私には思えるのです。皆さんいかがですか?


Q.なぜ眠りのプロショップSawadaでは金属スプリングのマットレスを扱わないのですか?

理由の多くはヨーロッパのメーカーの言い分と同じです。
さわだでは1998年より寝具のグリーン購入をすすめています。すなわち、できるだけ地球環境に配慮した寝具選びをしようというものです。もちろん金属スプリングの中にも優れたマットレスはありますが、将来の廃棄時の問題を考えた時に、金属コイルスプリングではまずいだろうと判断いたしました。

従って、おすすめするマットレスも長期間使え、リユースやリサイクルなど地球環境にも配慮された製品をできるだけおすすめするようにしています


Q.オープンセル構造で通気性が良いと聞きましたが、実際蒸れます。なぜでしょう?

低反発にせよ、高反発にせよカタログやWEBの説明の中で、オープンセル構造なので通気性が良いと書かれたものを良く見ます。ラテックスの説明にも時々散見することがあります。これを真に受けて、マットレスの上にシーツ1枚で使っている、あるいは店頭でおすすめしているケースがかなりあります。本当にそうでしょうか?
私どもは環境への負荷を避けるために金属コイルのマットレスに対しては否定的な見解を持っていますが、こと通気性に関して言えば、中のほとんどが空気層である金属コイルスプリングは非常に良好です。もっとも、昨今では金属コイルスプリングの上に低反発ウレタンやラテックスフォームなどを組み合わせたハイブリッドタイプが増えていますので、このタイプでは通気性のメリットはあまりありません。

さて、オープンセル構造というのはフォームを構成する壁に膜が無いものを言います。(無膜ウレタンのような表現をされる場合があります) 通常のフォームに水をかけると、スポンジのように水を中に含みます。オープンセルだと水はそのまま下に突き抜けてしまうのです。このことから通気性が良いといわれます。

しかし、実際にこのようなマットレスにシーツ1枚で寝ると、やはり蒸れを感じます。その理由は
1.(特に低反発で)体に密着性が良いために、空気の流通がうまくいかない。
2.最初のノンレム睡眠時に起こる、急激な発汗による湿度変化に対応できない

主にこの2点です。

従って、対策としては「マットレスと体の間に空気層をできるだけ作る」ことと「急激な湿度変化に対応できる素材(ウールや綿)をマットレスと体の間に挟む」ということが言えます。下記でベッドパッドが必要なのはこのためであるのです。

金属フリーのマットレスで最も通気性に優れた素材はジェルトロンです。中が空気層であり、寝返りをうつごとに中の空気がポンプ効果で入れ替わります。それゆえに、体圧分散効果と加えてジェルトロンでは寝たきりになった場合、褥瘡が起きにくいのです。

ジェルトロン2レイヤー断面図ジェルトロンの構造
ジェルトロンのねじりの説明
変形すると中の空気が入れ替わる

Q.ラテックスアレルギーがありますが、大丈夫でしょうか?

まれにラテックスアレルギーの方がいらっしゃいます。天然ラテックスと合成ラテックスどちらもアレルギーになるのか、天然だけなのかなどいろいろなので一括りでは解決しにくいですが、通常ラテックスフォームはマットレスカバーで覆われているので、接触タイプのアレルギーなら大丈夫とは思います。しかしながら、アレルギーというのは変化することもありますから、そのリスクを考えるとラテックス以外の素材で探したほうがいいでしょう。金属コイルスプリングでも、最近は詰め物にラテックスを使っているケースが増えているようですので、要注意です。


意外に重要なベッドパッドの役割


Q.ベッドパッドって使っていないんですが、だめなんでしょうか?

解答作成中。いましばしお待ちください

Q.マットレスの上に敷ふとんを敷いていますがどうなんでしょう?


Q.理想的なベッドパッドについて教えてください?


Q.どのようなシーツを選べばいいですか?


Q.寒い冬や、暑い夏はどのようにすればいいですか?



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