ベストな掛寝具の選び方
羽毛布団が現状ではベスト
理想的な掛け布団を選ぶとしたら、羽毛布団を選ぶのがベストでしょう。
- 温湿度調節が容易
- 軽量で体への負担が少ない
- 長期使用できて、リフォームも容易
というのが、羽毛布団を選択する大きな理由です。
もちろん、全ての羽毛布団がベストという訳ではありません。
- ダウンが大きくてホコリが少なく長期間使える質の良い羽毛
- 軽量で通気性に優れた、羽毛の良さを活かすことができる生地
- 体質に合わせたキルティングと充てん量
「最高級の羽毛布団だというけど、嵩がありすぎて暑すぎる」
「生地の通気性が悪くて、使うと蒸れてしまう」
「匂いがあって、弾力性も少ない。ホコリが出る」
品質はもちろんのことながら、使う人に合わせた羽毛布団の選び方があります。
通常の場合は 保温力●●●の中厚手 と ●薄手の組み合わせ
寒がり、保温力が必要な場合は 保温力●●●●普通 と ●薄手の組み合わせ
1枚でオールシーズンを対応するということは現実的に無理があります。春・秋は保温力が●●●クラスの中厚手と、梅雨・夏は●の薄手、冬は2枚合わせて使えるタイプがお勧めです。太平洋側の都市部のマンションなどはこれで十分でしょう。
シングルサイズの場合は 中厚●●●が5×6キルト 薄手●が6×7キルトとなり、重ねたときはキルティング面がずれるためにより保温性が高まります。
寒がりの人や寒冷地、保温性が高くない日本家屋など、もう少し保温性を確保したい場合は、中厚●●●を 普通●●●●の厚さにして、薄手●と組み合わせます(変形5×5キルト)。
とことん寒がりの方は
寒がりの方で発汗が少ない方や代謝量が低くなった高齢者には、内部が二層式になった厚手●●●●●を選びます。ただ、発汗がある方は二層式は蒸れやすくなりますので、その場合は蒸れ防止のためにHefel社製生地のように、ヨーロッパ製で通気度が2.5cc以上ある生地をおすすめします。二層式には上層3×4−下層4×5の一般的なツインキルトと、上層3×5−下層変形4×6のCONキルトの2種類がありますが、羽毛の偏りが少ないCONキルトがおすすめです。 3層以上のキルティングは通気性がガタ落ちになるので、意味があるとは思われません。
二層式 ツインキルト |
二層式 CONキルト |
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最高をめざすなら 198-BPST95
アイダーダウンを除けば、世界最高峰ともいえるカウフマン社のポーランド産ベスト・オブ・ポメラニアン。ダウンボールが大きく絡みが強い非常に良質な羽毛です。嵩は旧表示で20.8cm、ダウンパワーで500というずば抜けたパワーを誇ります。(実際は絡みが強いので、440並みの仕上げになります)
カウフマン社の羽毛の特徴はホコリが少なく、リフォームしても原料の損失が非常に少ないということでしょう。これをオーストリアHefel社の79g/uという超軽量で高通気度な生地を使って仕立てます。まさに最高級といっていい羽毛布団です。なお、2013年シーズンからは掛・肌それぞれ+20,000円のオプションで、世界最軽量の羽毛布団生地268(68g/u)もお選びいただけます。
5158-PMST95は原料が少ないので、少しお買得になっています。こちらもいいでしょう。
これなら間違いなし S59-SBH93
綿100%の国産生地で国内最軽量クラス93g/uのS5900生地に、国内洗浄河田フェザーの最もグレードの高い、西シベリア産のスノーホワイトグースダウンで、ダウンパワー440と国内原料メーカーではトップクラス。これを買っておけば、どこへ出しても恥ずかしくない高レベルな仕上がりのセットです。バランスが非常に良いのでおすすめです。通気性を重要視するなら158-EOB98をお選びください。
最低でもこのレベルはクリアしたい W88-HGH93
アメリカ超長綿スーピマの80番手糸を使い、ウォッシャブル加工を施した上質な生地で、生地重量も114g/uと一般的な超長綿の130〜140g/uに比べると軽量。なにより丸洗いに対応しているために、定期的な羽毛布団を丸洗いすることで長期間快適に使用できます。羽毛はベーシックなハンガリーグース(HGH93)ですが、長期的にみると、予算が許せば、ダウンパワーが420〜430あるロシア・ヴァルダイグース(VLH93)をお勧めしたいところです。
価格表(2013.7現在 シングルサイズの価格 税率5%込)
羽毛ランク |
側 |
DP |
●●● |
●●●● |
● |
●●●+●
セット特価 |
●●●●+●セット特価 |
198-BPST95 |
Hefel198 |
500 |
220,000 |
260,000 |
120,000 |
308,000 |
342,000 |
5158-PMST95 |
Hefel5158 |
440 |
200,000 |
230,000 |
104,000 |
248,000 |
263,000 |
158-EOB93 |
Hefel158 |
420 |
135,000 |
145,000 |
75,000 |
188,000 |
198,000 |
S59-SBH93 |
S5900 |
440 |
130,000 |
148,000 |
70,000 |
168,000 |
185,000 |
S59-VLH93 |
S5900 |
420 |
110,000 |
125,000 |
50,000 |
148,000 |
156,000 |
W88-VLH93 |
WS8800 |
420 |
93,800 |
99,800 |
34,800 |
128,000 |
134,000 |
W88-HGH93 |
WS8800 |
400 |
72,800 |
77,800 |
34,800 |
98,000 |
103,000 |
VLH93(DP420)羽毛の場合の肌ふとんはHGH93(DP400)になります。
セミダブルはシングルの1.3、ダブルは1.4、クイーンは16、キングは1.8倍が価格の目安です。詳しくは価格表をご参照ください |
いずれも、30年以上使っていただくために
- 丸洗い対応OK
- 2回の羽毛布団リフォームに耐えうる高い品質の羽毛
- 通気性に優れた天然素材100%の生地
という、眠りのプロショップSawadaが設けた基準を満たす品質であることはいうまでもありません。
ダニやハウスダストのアレルギーには
よく誤解されますが、羽毛の生地はダニの通過を許さないので、羽毛にダニが住み着くことはありません。また、良質の羽毛であれば、ダウンファイバーなどのゴミは少なく、ハウスダストも少なくなります。低品質の羽毛だとゴミが多くホコリの原因になることもありますから、一概に「羽毛は・・・」とはいえません。特にカウフマン社の羽毛はドイツの病院でもアレルギーに対する問題が生じないというテストが行われていますので安心です。
ごくまれにある羽毛アレルギー
ごく稀に羽毛のアレルギーがある人があります。自分がアレルギーであるかどうかは、パッチテストで確認していただいた方がいいでしょう。この場合はもちろん羽毛は使えませんから、ウールやシルクなど人の皮膚のアミノ酸に近い素材のものを選ぶのがベストです。
天然素材に対して非常に厳しいアレルギーの方には、リヨセル100%、もしくはリヨセルとポリエステル混紡の布団を用いるのがいいでしょう。いずれにしてもポリエステルだけの布団は、湿度調整がほとんどできませんからおすすめできません。
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