Run |
「Sawadaさん、こんにちは〜。」 |
Sawada |
「こんにちは、今日はどうしたの」 |
Run |
「今度引っ越すんですよ、それで、ふとんも新しくしようと思って」 |
Sawada |
「Run君、今までどんなふとんを使っていたの?」 |
Run |
「一人暮らしをはじめるときに、母が『だめになったらまた買いなおせばいいよね』とかいって、なんか適当なものを買ってくれたんですよ。どうも羊毛ふとんみたいなんだけど、すぐにへたっちゃった。まだ3年ぐらいしか使っていないのに・・・。Sawadaさん、羊毛ふとんって打直しとかできないの?ここに持ってきたんだけど」 |
Sawada |
「どれどれ、う〜ん、3年で使い捨てはもったいんだけどなぁ、でも・・・」 |
Run |
「でも?」 |
Sawada |
「今、巷にはこういうふとんが沢山出回っているんだけどね、残念ながら、打直しはできないんだ。もめんの綿なら打直しできるよ。」 |
Run |
「最近はリサイクルとかよく言うじゃない、ふとんはだめなの?」 |
Sawada |
「現在のところ、リフォームが可能なのはもめん綿と羽毛ふとんだけなんだね。リサイクルはまだ技術が確立されていないんだ。」 |
Run |
「じゃあ、新しいの買うから、これ引き取って」 |
Sawada |
「う〜ん、しようがないね。でもね、本当は処分料がいるの。だから、今度買うのはちゃんと環境のこと考えてみてよ」 |
Run |
「どうすればいいの?」 |
Sawada |
「環境のことを考えて品物を買うことを『グリーン購入』というんだ。例えば、コピーの紙に再生紙を使ったり、省エネの電気器具を使ったり、CO2が少ないものとか、フロンを使っていないとかね。この考え方の基本には「4R」というものがあるんだ」 |
Run |
「4R? 何のこと?」 |
Sawada |
「Refuseは拒否という意味、すなわち、買わない、作らない、捨てないということ。それから Reduceは減量、できるだけ少量、最小限にするということ。次のRはReuse再利用ということ、そして最後がRecycleで再資源化ということなんだ。」 |
Run |
「なんだ、ReuseとRecycleは違うんだ。」 |
Sawada |
「そう、打直してまたふとんとして使うのが再利用。再資源化は原料のレベルの話といえるね。ただ、環境問題というと、すぐにReuseとかRecycleの話になるんだけど、本当に大切なのは、何度も買い換えないこと、要するに長く使うということなんだね」 |
Run |
「じゃあ、ふとんを買わずにこのぺちゃんこのふとんを使えと・・・」 |
Sawada |
「だから、3年ぐらいでだめになるような中途半端なものを買わずに、良いものを長く使って欲しいの。羽毛ふとんなんか、質のいいものの中身は50年ぐらい使えるんだよ」 |
Run |
「ひえ〜50年」 |
Sawada |
「まあ、側はそこまで持たないから、10年ぐらいでリフォームをしていけばいいんだ。でも質のいいやつじゃないとだめだよ」 |
Run |
「でも、あんまり長く使うとSawadaさん、商売上がったりじゃない?」 |
Sawada |
「確かにそうなんだけど、いままでのような大量販売・大量破棄は、どう考えてもこれからの時代には考え直していかなければならないでしょ。そのうちに、どこを見渡してもゴミの山になっちゃうよ」」 |
Run |
「理屈はわかるけど、先立つものがねぇ・・・」 |
Sawada |
「もちろん、予算あっての買い物だからね。でもこれからは、これが粗大ゴミになるか、ReuseやRecycleができるかということを考えて欲しいんだよ。」 |
Run |
「でも、どこを見たら判るの?そんな情報ないよ」 |
Sawada |
「そうだね、基本的には天然素材100%のものを選ぶと良いと思うよ。天然素材なら最後は土に還るからね。でも、天然素材は良し悪しを見分けるのが非常に難しい。牛ミンチの偽装事件があったけど、特にふとんは中に入ってしまっているから、ごまかしがしやすいんだね。」 |
Run |
「そうなんだ。だから安心できるお店を探せっていう訳なのか。ところで、最近はもめんわたの布団より羽毛布団が多いじゃない。羽毛布団は仕立て替えできるの?」 |
Sawada |
「その質問待ってました。(店の奥へ行く・・・)これが、新しく導入したドイツ・ロルヒ社の羽毛リフレッシュマシーン。新しくといってもドイツの工場にあった再利用品だけどね。」 |
Run |
「わっ!すごい機械!これで羽毛布団のリフォームができるんだ」 |
Sawada |
「そう、羽毛布団から羽毛を取り出してきれいに洗い、ゴミ取りをすると新品のように生まれ変わるんだね。リフレッシュされた羽毛を新しい側に吹き込めば、新品同様に生まれ変わる。羽毛布団は普及率が100%近くなってしまったから、これからはリフォームすることが大切なんだね。そのためにも、リフォームに耐える良質の素材を選ぶことが大切なんだ。」 |
Run |
「話は変わるけど、ベッドのマットレスも買い換えたいんだけど、グリーン購入できるのかな?」 |
Sawada |
「金属スプリングを使ったマットレスはリサイクルがしにくいからねぇ。環境先進地のヨーロッパでは展示会に行ってもスプリングのマットレスは見ないものね。」 |
Run |
「じゃあ、どんなマットレスがいいの?」 |
Sawada |
「ラテックスといって天然ゴムを発泡させたものが一番かな?長持ちするし、紫外線に当てると分解を始めるので捨てるときは楽だし、天然素材のくせに抗菌性は抜群、なによりカラダを正しく体圧分散して支えてくれるので快眠に良いしね。グリーン購入の申し子みたいだな。2階にあるから試してごらん」 |
Run |
「うわぁ、気持ち良い。グリーン購入と快眠って両立するんだね。」 |
Sawada |
「もちろん。」 |