あったかポカポカ 春眠暁を覚えず

桜

もう4月も半ば!
毎日うとうとしていると「春眠暁を覚えず」の言葉が浮かびます。

春の陽気が気持ちよく、授業中、会議中、寝てはいけない時にウトウトしてしまうと、思わず思い浮かぶ「春眠暁を覚えず」のフレーズですが、あなたも覚えがありませんか?

でも、実際には春のうとうとするような陽気を表しているのではないそうです。

春眠暁を覚えずは目覚めの詩

実は「春眠暁を覚えず」には続きがあり、「春眠暁を覚えず、処処啼鳥を聞く、夜来風雨の音、花落つること知る多少」と謳われた詩です。

この詩は、中国・唐の詩人・孟 浩然(もう こうねん)が詠ったもので、調べて見ると3つの解釈があるそうですが、一般的には「春は心地がよいので、夜明けにも気づかず眠っていた あちらこちらから鳥のさえずりが聞こえてくる 昨夜は雨風の音がしていたが、花はたくさん散ってしまったことだろう」というような意味で訳されます。

冬の間中々明るくならなかった朝が、春になり日が昇るが早くなったことで、それまでと同じ時間では、すっかり明るくなっていることを詠んだのでしょうか。

昼間に春の陽気でうとうとしていることではなかったのですね^^;

季節が変わると眠りも変わる

では実際に、春の日中ウトウトしてしまうのは気のせいかというと、そうでもありません。

春になると、どんな変化があるかというと、日中暖かくなることで皮膚表面の血流量が増えます。それに伴って交感神経系が冬と比べ活発になります。そうすると、日中の活動量が増えます。
簡単に言うと、秋から冬になる時の夜間の18℃は寒く感じますが、冬から春に季節が変わった時の日中の18℃は暖かく感じるということです。暖かくなれば、家にこもらず外へ出たくなりませんか?

その他に、生活の変化もあります。新学期・入学・入社・移動などそれまでなかった環境の変化がストレスとなって見えない疲労となります。

その結果、寝付きが悪くなる。熟睡できない。朝起きるのがつらくなります。これが原因で、冬場にはなかった疲労感やだるさ、睡眠不足などで、昼間にも強い眠気が増えることとなるのです。「春眠暁を覚えず」の状態ですね。

この状態が続くとGWに入ってさらに睡眠が乱れ、五月病やうつ病の原因の一つとなりかねません。

まとめ

では、いつまでも「春眠暁を覚えず」とは言ってられないので、この4月のポカポカ陽気を乗り切り、日々のパフォーマンスを良くするにはどうすればよいのかというと、睡眠リズムを整えるしかありません。
よく、「今日は遅く寝たから少し起きる時間を遅くしよう」と思うのですが、これはNG。規則正しい生活を送るのですから、一日の始まりである朝の起床時間を変えることは良くありません。体内時計を狂わせる原因となります。できるだけ同じ時間に目覚めることが大切です。

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