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快眠のための寝具 - ベッドの選び方

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環境に負荷のかからないベッドとは

粗大ごみの一番が寝具やマットレスであるという事実

背骨のS字カーブを正しく支えて、体圧分散をして、汗をちゃんと吸って放出しながら、下からの冷えをふせぐという役割に関してはベッドに要求される機能は敷ふとんと同じです。しかし、日本国内で販売されるベッドのマットレスの多くが金属スプリングを使ったものです。最近は寝心地を向上させるために金属スプリングと低反発ウレタンを組み合わせるなど、マットレスはますます複合素材化して厚くなる傾向にありますが、こと廃棄に関しては次第にむずかしくなっています。自治体によっては、処分の際に生地や詰め物と金属スプリングを分けなければならないところなど処分がしにくくなっているところが増えています。

環境への負荷を低減し、電子スモッグ(電磁波等の影響)防止のためにおすすめしたい
ヨーロッパの主流は金属スプリングを使わないマットレス

環境先進地でもあるヨーロッパでは、金属スプリングのマットレスをベッドやマットレス売場で見ることはほとんどありません。上級品には生分解性に優れた天然ラテックスフォームや普及品にはリサイクル可能なウレタンフォームが主流となっています。その中でも自然素材中心のメーカーが揃って云うのは、金属スプリングだと電磁場が出来たり地磁気が乱れてしまい、体に良くないという点です。日本睡眠環境学会前会長で近畿大学の梶井先生によると、ヨーロッパなどの電磁場は2〜4ミリガウスまでが基準になっているのに、日本だけは1000ミリガウス基準になっているため、日本では問題だらけとの事。特にベッドのスプリングはコイル状であることがほとんどなので、コイルは電磁誘導しやすいので使用しない方が良いそうです。また、下図にあるように金属スプリングのマットレスは地磁場を乱してしまうので、身体に良くない影響があるといわれています。ヨーロッパでも環境に対する意識が高いメーカーは、ベッドの組み立てにも伝統的な木組みを使い、金属金具を決して使いません。これらのような電子スモッグの影響を避けるために金属フリーのマットレス、それも自然素材のものをおすすめしています。自然素材で眠ることが人にとってストレスが少ないということは、誰もが実感できるのではないでしょうか。


ウッドスプリングとマットレスのダブルクッション

金属スプリングのベッドでは快適睡眠のためにはダブルクッションタイプが理想だといわれますが、それを自然素材で実現するのがウッドスプリングです。多くは積層合板のアーチを組み合わせたものですが、自然素材こだわり派のメーカーは無垢材にラテックスフォームを組み合わせたもの(ヒュスラーネスト、プロナチューラ)もあります。スノコも自然素材で良く似ていますが、それ自身は弾力性がありません。ウッドスプリングを組み合わせることにより、寝姿勢にあわせた正しい支持ができるのです。

ベッドフレームの選び方

日常の上げ下ろしを考えなければならないフロア用の敷ふとんに比べて、ベッドの方が寝姿勢の維持や体圧分散に優れています。また、寝床から起き上がる時の腰への負担も少ないので、中高齢者は敷ふとんからベッドに変えることがベストでしょう。

ベッドの高さをうまく選ぶ

インテリアデザイン的に見るとロータイプのベッドが部屋も広く見えて、おしゃれでかっこいいのですが、マット高が低いと起き上がりがきついので、マット面40〜45cmをめどにして選ぶことをおすすめします。フレームのマットを置く高さとマットレスの厚さのバランスをとることが大切です。

シンプルなデザインのフレームを

最近のベッドデザインで顕著なのが、フレームのマットレスを置く面がマットレスより大きいイタリアデザインのタイプですが、広い部屋ならともかく、狭い日本の家ではどちらかといえば本末転倒。通常ならクイーンサイズが置けるのにダブルサイズしか置けないということになりますし、布団を上に置いてしまうと結局はデザインの特徴は生かせません。かえって向こう脛を打って痛い思いをすることになります。20畳を超えるベッドルームならともかく、一般のベッドルームはカバーやカーテン、ラグマットなどのファブリックでデザインしてみましょう。

サイズは一人ならセミダブル、二人ならシングル×2orクイーン

ベッドのサイズは個人的な好みもありますが、一人なら余裕のあるセミダブル巾(120cm)がおすすめです。ブライダルなど二人の場合はダブル巾(140cm)は明らかに巾が不足、ワイドダブル(154cm)はマット巾が大きすぎで、移動や引越しのときに大変です。クイーンサイズ(80cm×2=160cm)なら、それぞれのマットレスが独立しているので、ダブルのように振動が伝わることもありません。シングルを2つつけて使うのが、将来的にも使い回しができるのでおすすめです。

さまざまなマットレスをどのように選ぶか?

マットレスに必要なことは、S字カーブの保持と体圧分散であることはすでに述べています。その条件を満たしながら快適に眠ることができる金属スプリングを使わないマットレス素材にはいろいろとありますが、それぞれに特徴があります。どれが良いというより、実際に寝て試してみながら、自分に相性のいいマットレスを選ぶことが大切なのです。

天然ラテックスフォーム

天然ゴムを発泡させて作られたのがラテックスフォームです。特徴は
 1.体圧分散性と姿勢保持のバランスが非常にいいこと
 2.抗菌性が非常に強く、臭いが付きにくいこと
 3.へたりが少なく、超寿命であること
 4.紫外線で分解をするなど、生分解性能にすぐれていること
ラテックスはヨーロッパの標準的なマットレスの中身です。生分解性が良いので環境に対する負荷も少ないお勧めの素材です。一口にラテックスといっても部分によって堅さを変えたり、パームやしなど固めの素材をサンドイッチ構造にしたものなど、さまざまなバリエーションがあります。ラテックス密度によって寝心地が大きく変わるので、実際に選ぶときには試し寝をすることは欠かせません。時々天然ラテックスでないものをラテックスと表示されているものがあるのでご注意。カビはラテックスフォームには発生しにくいのですが、カバーのほうで発生する可能性があります。吸湿シートを併用してください。
製品
固さ均等タイプ:センベラ・ナチュラスターボディドクタービラベック・ミルフィヒュスラーネスト
7ゾーンタイプ:センベラ・プレミアム
サンドイッチタイプ:センベラ・ココスター
ニューラテックスタイプ

    


馬毛マットレス

ヨーロッパの高級ソファや椅子の下敷きに使われている高級素材です。馬毛をカール状に加工して詰め物にしたものですが、手作りのために生産量が限られています。ある意味究極のロハス製品といえます。腰が強くしっかりした寝心地で、丸洗いも可能です。防虫剤との併用をおすすめします。
製品:ムースブルガー100%馬毛マットレスプロナチューラ馬毛入り敷ふとん

   


ジェルトロン

ベビーオイルを原料に立方体構造のジェルにしたものです。元々ウォーターベッドのマットレスを作っていた会社が開発したので、ウォーターベッド並みに体圧分散性に優れています。中が空気なので寝返りするごとに中の空気が入れ替わる、(ウォーターに比べ)軽い、体の部分で堅さを216通りに変えることができるなど、ウォーターの特性を持ちながら、その欠点を克服したなかなかの寝心地です。ジェルを2層構造にしたジェルトロン2レイヤーはさらに寝心地が向上。ソフトでありながら、実際に横になるとしっかりした寝心地は格別です。腰痛の方に評価が高いのもこのマットレスの特徴です。
通気性の良いマットレスなのですが、ジェルトロンを支える枠(キャビティー)はウレタン製です。ウッドスプリングの場合はほとんど問題ありませんが、それ以外の場合は吸湿シートを併用してください。 
製品:ジェルトロンエクシード、ジェルトロン2レイヤー

  


ウレタン

ウレタンにはテンピュールに代表される低反発ウレタン、シュララフィアやマニフレックスに代表される高反発ウレタンと大きく分けることができます。もちろん、ウレタンもさまざまな種類がありますので、一口に決めつけはできませんが、
 低反発:体圧分散良し、温度差で堅さが変わる、重い
 高反発:体圧分散苦手、平均的に軽い
長く使えるという点では高反発系に軍配です。マニフレックスが10年間という保証をつけているのに対し、低反発系は長期間の使用でへたりが心配といえるでしょう。もっとも高反発系が10年使えるというわけではなりません。変形保証はされていますが、弾性保証はなされていないので、長期間のヘタリはある程度避けられません。
いずれの場合も、カビの発生には十分注意しなければなりません。過去の例からいうと一般的なスノコでもあぶない場合があります。通気性の良いハニカム付きの吸湿シートと併用してください。
製品:スペルバシュララフィアマニフレックス

 


ウッドスプリングの種類

ドイツ製ウッドスプリング

ウッドスプリングはほとんどがドイツ製(一部中国製があります)。ブナなどの積層合板をアーチ状にしたものです。低級品は単一ですが、一般的には肩の部分は横寝の時に肩の巾をやわらかく受け止めるために、ソフトなものになっており、逆に体重の最もかかる腰の部分は二重になっていて、スライダを操作することで体重や腰から臀部のカーブにあわせて硬さを調整することができるようになっています。
シングルベッドで34,800円〜

 


ヒュスラーネストのリフォーマエレメント

スイス・ヒュスラーネスト社のウッドスプリングは、リフォーマエレメントとふとんエレメントの2種類あります。
いずれもトリメール板という、アスペンとヘムロック材を透湿性が良いように年輪方向を縦に接着したものを、ラテックスフォームで支えています。特にリフォーマエレメントは2重構造になっていて、体重にかかわらず、寝姿勢を一定に保てる構造になっています。両方とも通気性が抜群に良く、三つ折状にもたためるので、和室やフローリングにそのまま使うこともできます。
シングル 193,200円
 

ヒュスラーネストのふとんエレメント

ふとんエレメントはリフォーマエレメントの構造を単層にしたものです。ですから、自動調節の機能はありません。
軽くて畳みやすいので畳の上でカビ防止を兼ねて使うにはいいでしょう。
シングルのみ 91,350円
 

リラックスのナチュールフレックス

オーストリア・リラックス社のナチュールフレックスウッドスプリングは、プロナチューラのエルゴフレックスのようにブナの板をラテックスのサスペンションエレメントで支える構造になっています。
ナチュールフレックスは肩の部分から臀部までが、中央部に2列のサスペンションユニットが入っており、エルゴフレックス同様その巾を変えることにより硬さの調節が可能になります。さらに、部分は上部のレギュラーの厚さの板と下部の厚めの板が2重に入っており、上下の板を取り替えることによってさらに細かく硬さを調節できるのです。
さらに肩の部分のエレメントを抜いたり、上下に予備に付いているエレメントを重ねたりして硬さを調節します。
シングル 115,500円
 

リラックスのリラックス2000 「雲の上に寝ているような・・・」

6×9の独立したサスペンションエレメントの硬さを変えることで身体にフィット。
ナチュールフレックスを進化させたリラックス2000は、それぞれが独立した6×9(シングルの場合)のサスペンションエレメントを独自に硬さ調節ができます。すなわち、中央部で横になる場合と、周辺部で横になる場合のそれぞれの硬さを変えることができるのが最大の利点です。
荷重がかかる中央部の3列はさらにラテックスによってしっかりとサポートされます。
オプションとして中央にダイヤの入ったタイプがあり、ダイヤ鉱石によってカラダの水分の循環が良くなるとされています。

 

プロナチューラのエルゴフレックス

ブナの板を4本のラテックスフォームで支える構造のエルゴフレックスは、中央部の2本のラテックスフォームの巾によって固さを調整できるようになっています。さらに、エルゴフレックスは日本向けに三つ折になるように作られているのです。

 


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