ふとんの、眠りのプロショップの原点。木綿わたのふとん
もっともポピュラーなふとんの中わた−コットン
木綿のわたはふとんわたの代表格として古くから用いられてきました。綿は吸湿性に優れ、繊維が中空になっていて保温性も良い素材です。かつて布団は高級品で、江戸時代には夜具一式(通常掛2枚敷2枚)で家一軒が建てられたといいます。それ故に、木綿わたは貴重品とされ、何回もわたの打直しを行ないながら使われてきました。
再利用できるという点では、エコロジーな繊維でもあります。ただし、綿100%だと重くなってしまうので、通常掛けふとん用には30%程度、敷ふとんにも20%のポリエステルわたを混合して使います。
1890年眠りのプロショップSawadaの原点は綿打ちから
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木綿わたにはさまざまな種類があります。木綿の種類や特性によって、用途が変わってきます。
掛ふとんに用いられるメキシコ綿
メキシコ綿(アプランド種)は中長繊維が多く、しなやかで主に掛けふとんに用いられます。
敷ふとんに最適なインド綿(デシ綿)
インド綿(一律でくくってしまうのには問題がありますが)は繊維が太く弾性が高いために、特に敷ふとん用の木綿わたとして適しています。
抜群のドレープ性を持つスーピマ綿
あまり多く使われませんが、アメリカのピマコットンを改良した超長綿スーピマ綿は繊維が長くしなやかです。ドレープ性に優れて肌添いが良いので、掛布団、特に肌布団に使用するのがベストでしょう。
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