1990年からオーガニックコットンに取組む
まだだれもオーガニックコットンというものが世の中に知られていない時代から、一貫して糸・生地から製品までを取組んできたのがアバンティ社です。人の肌に触れて毎日使うものは、安全で安心なものであって欲しい。そんな願いを込めて取組んできた会社です。
アバンティ社の生地を使いオリジナルで仕上げたカバー・シーツ
オーガニックコットンは環境への負荷を最大限に減らして手間を掛けて作られます。決して安いものではありません。しかし、メーカーのオーガニックコットンの企画商品は価格が高い割には、風合いが今一つのものが多かったのです。そこで、眠りのプロショップSawadaではアバンティ社から生地を購入し、提携工場で縫製するという方法で価格を抑えるというやり方で、オーガニックコットンでありながら、ソフトでやわらかな仕上りになっています。
まずは土壌を整えること、そしてテントウムシ
オーガニックコットンを作るには3年以上農薬や化学肥料を使わない畑が必要です。そのためにテキサスでは、まず牛を飼い、その牛糞を使って自然の有機肥料を作ることから始めました。さらにトウモロコシ畑を近くに作ります。これは害虫を呼び寄せ、テントウムシを増やすためです。トウモロコシは牛の飼料になったり有機肥料の原料になります。テントウムシはコットンにつく害虫を駆除します。これによって殺虫剤を使わずに済むわけです。自然の恵みを循環させるしくみを作るのです。 霜がおりて、自然に落葉するまで待ちます
通常はコットンボールと呼ばれる綿花を採取するために、邪魔なコットンの葉を枯れ葉剤で枯らして取りますが、オーガニックコットンは霜が降りて葉が落ちるのを忍耐強く待って収穫が始まります。
日本の伝統的な技術で撚るオーガニックコットンの糸
日本に輸入されたオーガニックコットンは紡績工場で撚糸となります。あるものは、日本の伝統的な技術で撚って生れます。例えば新潟十日町に昔から伝わる「水撚り」という技術。手間がかかるために、今では工場も技術者も少なくなっている技術ですが、そこから生れる糸は独特の糸のよりによって布の表面にしぼが現れるのです。 日本の職人技で織るオーガニックコットンの布
昨今は、単純にキカイで高速に織る色気もない布がほとんどですが、昔からの技法で、職人技とも云える布を生み出す機屋が日本各地に残っています。これらは技術者の絶妙なさじ加減によって表情豊かな布がうまれるのです。
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