2008年ドイツ・ケルンの国際家具見本市imm cologneで見つけたrelaxプロナチューラのエルゴフレックスと同等でありながら、さらに細かな調整ができるウッドスプリングを見つけたのが2008年のケルンの国際家具見本市でした。英語を話せるスタッフが2人しかいないという、オーストリアのメーカーRelax社です。もちろん日本に輸出したことはなく、主にスイス・ドイツ・オーストリアの店舗に出しているというメーカーです。これは良いのではないか、と考え、まずサンプル品を輸入。その後に少しずつではありますが輸入量を増やしていきました。 2010年5月 オーストリア・ザルツブルグ近郊の本社工場を見学大切なことは、製造現場を見ることであるという基本ポリシーは変わりません。2010年5月にモーツァルトで有名なザルツブルグから15分ほどにあるRelax社の本社工場を訪れました。もちろん日本人では初めてです。ヨーロッパのこだわりメーカーに共通するように、社員40名ほどのこぢんまりとした会社です。ちょうどヒュスラーネスト社とよく似た雰囲気です。
中央2列のサスペンションユニットの巾を変える+板の厚さを変えることで固さを調節するナチュールフレックスは肩の部分から臀部までが、中央部に2列のサスペンションユニットが入っており、エルゴフレックス同様その巾を変えることにより硬さの調節が可能になります。さらに、部分は上部のレギュラーの厚さの板と下部の厚めの板が2重に入っており、上下の板を取り替えることによってさらに細かく硬さを調節できるのです。
6×9の独立したサスペンションエレメントの硬さを変えることで身体にフィット
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リラックス2000のウッド板の下には2本の棒が入っています。この棒はラバーで伸縮性があり、途中に突起部分があります。この棒を引っ張って突起部分を引っかけると硬くなります。あるいは棒を1本にすると柔らかくなります。このような組合せによって6段階で硬さを変えることができるのです。 |
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ナチュールフレックスやリラックス2000に組み合わせるマットレスは標準では天然ラテックスのマットレス「シルバーネスSilverness」です。側地には銀糸入りで抗菌作用を持ち、キルティングに使われているわたはリヨセルで天然素材の良さを活かしています。
ナチュールフレックスには 8cm厚を、リラックス2000には13cm厚をおすすめします。
後は硬さと厚さのお好みによって、ビラベック/ミルフィ10cm天然ラテックスマットレス、整圧敷ふとん、ニューラテックスマットレスなど幅広いマットレスと組合せをすることができます。(ただし一般的なマットレスは長さが195cmで、リラックスやプロナチューラ等は200cmですので、若干大きさがずれます)
エルゴフレックスほどではありませんが、カビ対策に吸湿シートを使った方がいいでしょう。
ナチュールフレックスやリラックス2000のシングルサイズをちょうど2連使いにできる無垢材のベッドを用意しました。
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画像では左にリラックス2000、右にナチュールフレックスが入っていますが、この様なやり方も可能です |
リラックス ナチュールフレックス・リラックス2000ベッドシステムの特徴とその評価 |
寝心地はエルゴフレックスとほぼ同様です。エルゴフレックスよりさらにしっかり目に設定できるので体重のある場合でもサポート力があります。調節の巾も広いので
最初の印象は非常にソフト。雲の上で寝ているみたい、との評価をいただくことが多いです。通常ソフトな寝心地のマットレスの場合はしっかり感に欠けるきらいがありますが、これはしなやかさが有り、そう気づかせない寝心地は独特です。
ドナウのような専用ベッドもありますが、一般的なベッドの上に乗せて使うことができるので、従来のマットレスのリプレースとして考えてもらえばいいでしょう。上記にも書きましたが、念のためのカビ対策は必要です。マットレスとウッドスプリングの間に吸湿シートを使って下さい。パーツは全て取り替えがきくように作られているので、長く使うことができます。
ナチュールフレックスは畳などの上でも使うことができます。リラックス2000もできないわけではありませんが、畳や床との間に5mm厚程度のカーペットの端切れやシリコンゴムブッシュのような緩衝材を入れた方がいいかもしれません。
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