金属スプリングを使わないマットレスベッドのマットレスと言えば金属コイルのスプリングが当たり前の(今でもそうですが)時代に、金属を一切使わないマットレスとして出会ったのがプロナチューラのエルゴフレックスでした。天然ラテックスと木綿の布とブナの木というユニークなウッドスプリングと、始めて見た馬毛の入ったマットレスでした。今から10年も前のことです。 なぜ金属素材を使わずに、天然素材でなければならないか?天然素材の方が気持ち良いとか長く使えるといった理由もありますが、天然素材100%にこだわるヨーロッパのメーカーが口を揃えるのは地磁気の乱れです。金属は地磁気を乱すために身体に良くないと彼らは云います。実際ヨーロッパには部屋の地磁気などをチェックしてどこへベッドを置けば良いのかを調べるビジネスもあるのです。
中央2列のサスペンションユニットの巾を変えることで固さを調節するエルゴフレックスは両サイドの板を支えるサスペンションユニットと、固さを調節するための中央に2列のサスペンションユニット4列からなります(シングルの場合)。中央2列のサスペンションユニットの巾を広げると柔らかくなり(下図でweicher)、巾を狭めると硬く(fest)なります。
マットレスは天然100%馬毛+麻+羊毛エルゴフレックスに組み合わせるマットレスは馬毛入敷ふとん。中心部に通気性が良く腰の強い馬毛を使い、その周りに麻、さらに羊毛を巻いた5層構造になっています。馬毛の腰の強さと、羊毛の柔らかさが特徴です。
自然との共生をめざす方に 最も自然な寝心地が得られます
柔らかすぎず、硬すぎず、馬毛入敷ふとんとエルゴフレックスの組合せは、自然な寝心地が得られます。これが最大の特徴といっても過言ではありません。 へたりとメンテナンス
自然な寝心地が得られる代償として、馬毛敷ふとんは使用と共にへたりが出てきます。これは素材の特性からある程度やむを得ません。そのためにもプロナチューラは馬毛敷ふとんを干すことを推奨していますが、重いのが難点です。自然100%をと安全無害をモットーとしているので馬毛入敷ふとんにはダニなどの侵入はふさぎきれません。ハウスダストやダニアレルギーを心配される方は、ラテックスマットレスとの組合せをおすすめします。(オーストリアではラテックスマットレスと組み合わせで販売されています) 畳で使う場合
エルゴフレックスの日本仕様は畳などでも使えるように三つ折りになっています。そのためにコンパクトに折りたたむことが可能です。その一方で、使用しているうちにややS字のようにずれ易いという欠点があります。その場合はヒュスラーネストのリフォーマエレメントやリラックスのナチュールフレックスの方が適しているかもしれません。どれが良いかは、それぞれの長所と短所を理解した上で、実際にお試しいただくことが大切です。 |