6.寝酒を飲まないと寝れない方は危険です

酔って眠ることは本当に危険です

眠れないからと言って、毎日寝酒をする方いませんか。
最近は、若者のアルコール離れなんてことも耳にしますが、現役で働くお父さん世代は、まだまだお酒と切っても切れない縁があるようです。

仕事に疲れて帰ってきても、すぐにはリラックスできないものです。そんな時頼りたくなるアルコール。
飲めば飲むほど自律神経の活動が鈍くなり、リラックスして眠くなるような気がします。

でも、それは大間違い。実際には意識低下を起こしているだけ。脳によって制御された体の活動が、アルコールを摂取することで機能低下を起こしているのです。

その不眠症、寝酒が原因かも

英語圏では、寝酒のことをナイトキャップと呼び、一般的な風習となっているそうですが、日本でも不眠症で悩む人の約30%が、その解消を目的にとして寝酒を飲んでいるそうです。
しかし、実際にはアルコールに睡眠を誘発する作用はありません。

では、なぜ眠くなるような気がするかというと、覚醒状態を抑制するからなのです。これは、摂取するアルコールの量が増えれば増えるほど強くなり、早く眠れるようになります。代わりに摂取量が増えると、レム・ノンレム睡眠と呼ばれる睡眠の質にかかわる部分が大きく阻害され、その量が減ってしまうことがわかっているのです。
また、アルコールは寝ている間に分解され、その効果が薄れてくると中途覚醒が起こり睡眠が阻害されてしまうのです。また、同時に交感神経(リンク:Wikipedia)が休まらないので、朝起きた時に体が休まっていないと感じる原因となるのです。

また、寝酒が習慣化してくると、5日ほどで体制ができてしまうそうです。そうするとアルコールの摂取量も増加してきます。これがアルコール中毒の原因のひとつにもなっているそうですから、絶対に頼らないようにしないといけません。

そうならないために寝酒をやめた人が、不眠症になることはよくあることだそうです。

睡眠薬と寝酒ではどっちが安全?

睡眠薬と聞くと、お医者さんに処方されないと買えないから、危険なものなんだという感じがしますよね。
でも、実際は反対で、用法と使用量を守れば、飲酒なんかよりずっと安全だと言われています。当たり前ですよね。病気を治療するために処方される薬なのですから、用法を守れば危険は少ないはずなのです。ただし、飲酒と睡眠薬の服用は自殺行為なので、絶対にやめましょう。

本当に不眠に困っているのであれば、まずはお医者さんに相談することが大切なのです。

寝る前に飲んでよいものは

では、る前にリラックスするために、飲み物を飲みたくなるときがありますよね。リラックスするときに飲むものと言えば、コーヒー・紅茶・緑茶などです。

しかし、コーヒーも紅茶もお茶も、睡眠を妨げ、覚醒効果のあるカフェインが含まれているため、睡眠の前に飲むことはおすすめできません。さらに、緑茶は、渋みや苦みを生み出す成分であるカテキンに、覚醒作用があるため、リラックスするためと思って、口にした飲み物のせいで、眠れなくなってしまうというのは本当です。

では、就寝前には何を飲めばいいのでしょうか。

おすすめなのは、ホットミルクです。

人は、睡眠促進ホルモンであるメラトニンが増えると眠る準備をするのですが、メラトニンの生成を促すのは脳内物質のセロトニンです。
そのセロトニンを生成するためには、トリプトファンという必須アミノ酸とビタミンB6が必要となります。

しかしながら、人はトリプトファンを体内で生成することができないので、食事から摂取するしかないのです。
そこでミルクの出番。なんと、そのトリプトファンとビタミンB6の両方が豊富に含まれている飲み物が、ミルクなのです。

ただし、過信は禁物です。トリプトファンを摂取したからと言って、すぐにメラトニンが増加するような即効性はありません。あくまでも眠るために必要な栄養素が摂取できるだけなのです。

では、なぜホットミルクが良いかというと、適度な内臓温度の上昇と空腹感の減少、暖かいコップを持つことで手の体温の上昇が起こり、副交感神経を優位にするそうです。結果的に体はリラックスするので、眠りやすい精神状態になるのです。

即効性はないので、眠る直前ではなくできれば就寝時刻の30分以上前に飲むのがおすすめです。

 ホットミルクまとめ

  1. ストレス解消のための飲酒はOK。ただし飲み過ぎは厳禁!!
  2. 寝酒眠れるような気がするだけ。睡眠の質を悪くします。
  3. 不眠で寝酒をするくらいなら、お医者さんに相談を。
  4. 眠る前に飲むならホットミルクがおすすめ。

不眠で悩まれている方は、お酒の力に頼るのではなくお医者さんに相談するのが一番です。
私も晩酌はしますが、眠る2時間前には終えるように気を付けています。眠る前の飲酒が入眠儀式になっている方は、量に気を付けることが大切です。5日もすればアルコールに対する耐性が付いてしまうこともあるので、あくまでも儀式のひとつとして考えましょう。

安眠・快眠のシンプルな方法 その20

  1. 規則正しい生活を送れていない。
  2. 運動不足に陥っている。
  3. 夜ウォーキングなどの運動が習慣だ。
  4. 夕食は寝る直前に取っている。
  5. 夕食後に、お菓子をたべてしまう。
  6. 寝酒をたしなむことが習慣になっている。
  7. 熱いお風呂が大好きだ。
  8. お風呂上がりは、だらだらと過ごしてしまう。
  9. 寝る直前まで、PC・携帯・テレビなどを見ている。
  10. 寝るまで白色の明るい電気をつけている。
  11. 寝られないときは布団でごろごろしている。
  12. 生活・環境音が気になる。
  13. アロマテラピーを簡単に試してみたい。
  14. 眠れないと考え込んでしまう。
  15. 眠れないときにすることがわからない。
  16. 「安眠の儀式」について知りたい。
  17. のどが渇いて目覚めることがある。
  18. 気になる音を少なくする。
  19. 時間が気になってしまう。
  20. 眠れる体質に改善したい。

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