「とにかく朝がつらい」
「起きるのが苦手だ」
そんな悩みを抱える人も多いでしょう。
そういった悩みを改善するには、睡眠の取り方と質を上げる必要があるのですが、そのためにはどうすればいいのかわからない人も多いでしょう。
それを解決する方法のひとつとして、アミノ酸の一種「グリシン」を摂取して睡眠の質をよくする方法を紹介します。
人間の体の20%はアミノ酸でできている
グリシンは、地球上で存在する最古のアミノ酸のひとつだそうです。
特徴は、アミノ酸の中で分子量が最も小さく、構造も単純なもの。
体のいたるところに存在しているそうです。
たとえば、皮膚にあるコラーゲンをつくっているアミノ酸は、3分の1がグリシン。赤血球中のヘモグロビンもグリシン、肝臓の酵素もグリシンがつくっているのです。
入眠をサポートするグリシンの驚くべき作用とは
体中に存在するグリシンは、睡眠でも重要な働きをしています。
- 入眠をサポートする働きがある
入眠の際、私たちは深部体温=内臓温度を下げる。
グリシンには、血管を拡張を促し、体温を下げるのをサポートする作用がある。 - 睡眠の質も高める
グリシンを摂取すると、ノンレム睡眠時間の増加作用がある。
ノンレム睡眠の時間が増えると、質の良い睡眠と言えます。 - 成長ホルモンの分泌がよくなる
さらにグリシンには、とくに睡眠が深くなる「徐波睡眠」状態に、早く到達する作用もある。
徐波睡眠状態は、成長ホルモンが出やすくなるそうです。
グリシンはどうやったら摂取できるの?
グリシンは、サプリメントとして売られているが、食事から摂ることができるので、まずは食事の改善がおすすめ。主に、魚介類に含まれるので、眠りを良くしたい場合は、食事にこれらの食材を取り入れてみましょう。
グリシンを多く含む食品 | 含有量 |
---|---|
くるまえび | 2,600 mg |
いせえび | 2,200 mg |
うに | 2,000 mg |
ほたて貝 | 1,700 mg |
牛肉(ひき肉) | 1,500 mg |
豚肉(ひき肉) | 1,500 mg |
アーモンド | 1,300 mg |
鶏肉(むね肉) | 1,200 mg |
鶏肉(ひき肉) | 1,100 mg |
豚肉(ロース) | 1,100 mg |
ずわいがに | 1,100 mg |
くろまぐろ | 1,100 mg |
ごま | 1,100 mg |
やりいか | 970 mg |
まいわし | 950 mg |
油揚げ | 860 mg |
納豆 | 680 mg |
魚肉ソーセージ | 590 mg |
枝豆 | 510 mg |
※食品100gあたりに含まれるグリシンの量
まとめ
2011年に発表された研究報告では、大きな効果が現れたのは、グリシン3000mgの経口摂取という報告があります。
しかしながら、食品表を見てもわかるように、3000mgのグリシンを一度に摂取することは大変かもしれません。
上の記事でも書きましたが、特に帰りが遅くなると、眠る直前に食事を取ることになるので、いくらグリシンを取っても体が眠る状態にならないので、逆効果になりかねません。
大切なのは、バランスの良い食事と、寝る前の食事がしっかりと消化された状態で眠ることではないでしょうか。
もちろん手軽にグリシンを取り、睡眠の質を改善したい方は、サプリメントを摂取する方法もひとつです。頼るのではなく、上手に付き合っていきたいですね。