夏の寝苦しい夜を解決する3つの方法

暑い日の睡眠

命に危険がおよぶことも

夏の暑い夜、じめじめして寝苦しい夜
ただでさえ日中暑くて疲れているのに、その寝苦しさで眠りが浅くなりがち。

本当なら、しっかり睡眠を取って元気に過ごしたいのに、体がだるくて集中力が低下して、仕事も勉強もはかどらないことありますよね。

しかも、心配になるのは熱中症。
※熱中症とは、長時間気温や湿度の高い環境にいることで、体内の水分、塩分のバランスなどが乱れることによって、体温を調節する機能などに影響が出る健康障害の総称

日中、室内外での活動で水分補給しなければ簡単になってしまいます。特に、お年寄りや小さい子どもさんは熱中症の重症化が心配です。

実は、日中だけでなく、睡眠中に熱中症にかかる方が毎年たくさんいらっしゃいます。

特に睡眠中に起こる熱中症を「夜間熱中症」といいます。
参考資料によると、平成28年7・8月に東京23区内だけで、夜間に7人もの方がなくなっているのです。

うなされる女性

コップ一杯の水が命を救う

ちょっと大げさかもしれませんが、夜間熱中症を防ぐには水分補給が大切です。

多くの方がご存知と通り、眠っている間にヒトは冬でも夏でも汗をかきます。
その量は、少ない方でコップ一杯分の約200cc。多い方になると800ccもの汗をかいています。

この睡眠中の汗によって体内の水分とミネラルが多量に失われることとなり、体が脱水状態になることで夜間熱中症が起こると考えられています。さらにこの脱水状態は、夜間熱中症リスクだけでなく、睡眠の質が悪くなることによる体調不良や、さらに危険な脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる疾患の原因となることも考えられるのです。

そこで大切なのが、就寝前と起床後に飲むコップ一杯の水。
この水分補給をするかしないかで、夜間熱中症のリスクが大きく変わってきます。

補給する水は、水分だったら何でもよいわけではありません。アルコールは逆効果になるのはもちろんですが、牛乳やジュースなども消化器官に負担がかかるので、睡眠の質を悪くしてしまいます。基本的には水を補給するのが良いですが、少量であればスポーツ飲料でも良いでしょう。眠る直前でなければ、リラックス効果のあるハーブティーも有効です。

また、水と言ってもあまり冷たい水もダメです。水筒やペットボトルなどに水を入れて枕元に置いておくのもおすすめです。

水をそそぐ

省エネと命のどちらが大切ですか?

聞くまでもなく当たり前のことですが、命の方が大切です。

にもかかわらず、お年寄りの中には我慢をしてしまう方がいるそうです。気温や湿度の高い夜は、無理をせずエアコンの冷房やドライにして、寝室を快適に眠れる環境に保つことが大切です。

人が快適に眠るためには「温度33度、湿度55%±5%」の環境が理想です。エアコンを上手に活用して寝室の室温と湿度を快適な環境に整えましょう。特に日本の夏は、湿度が高く80%以上になることも稀ではありません。湿度の高い空間は、思っている以上に体力を奪うので注意が必要です。

夜間熱中症を発症しやすい気温は28度以上です。

快適に眠れる温度は33℃じゃないの?と思われた方がいらっしゃるでしょう。
実はこの33℃という温度は、平均的な人の皮膚表面温度なのです。温度差が少ないほど体にとっては負担=ストレスの少ない状態と言えるので、この温度が睡眠時の理想的な温度なのです。
しかしながら、実際には睡眠中には、深部体温と呼ばれる内臓の温度を下げるために、眠る前に一旦体温が上がります。そのため、眠りに入るときはその熱が逃げやすいように、気温は33℃よりも低い温度の方が良いと言えます。

では、一体エアコンは何度に設定すれば良いのでしょうか?

諸説ありますが、1つには外気温との差が5度以内。もう一つは、熱中症になりにくい27度以下という2つの指標が有力でしょう。

ちなみに私は、27度設定で4時間タイマーを掛け、弱い風量でサーキュレーターを併用して室内全体の温度が下がるようにしています。ベッドマットレスや布団などは、日中高温になっていると中々暖かさが抜けていかない場合があると、扇風機の風で熱気を飛ばすようにしています。

扇風機の風を直接長時間体に当てていると、体温が奪われ過ぎてしまうことがあります。
特に、乳幼児やお年寄りは、絶対に直接風を当てたまま寝てはいけません。
扇風機

 

侮ってはいけない夏の寝具

暑い時に何掛けても暑いのには変わりがない。そう思っていませんか?

実は、そんなことはありません。

汗をしっかりと吸う吸湿性の高い寝具や、熱の発散効率の良い寝具を使うことも大切です。湿気を逃がす空気の層を作ることも有効です。

いずれにしても、エアコンや扇風機を使うときは、体の冷えすぎに注意しなければなりません。
エアコンを使って眠った次の日の朝、体がだるいことありませんか?
体がだるくなる原因は冷えによる血行障害だそうです。眠るということは、体を休ませて回復させる別けですから、通常体温が下がります。ですから、冷えすぎないように保温する寝具が本来であれば必要なのですが、眠りに入るときは暑く感じているので、中々何かを掛けて寝ようという気が起こらないのですが、冷えすぎは体に負担がかかりので、注意が必要です。

日本の夏寝具の定番と言えば【麻】です。
綿が栽培されるようになる前は、衣服や寝具の素材は麻が主流でした。これは、日本の気候風土に合っていたからなのですが、綿や化学繊維で様々な製品が作られるようになると高価な麻製品はだんだんと数が少なくなってきていたのですが、近年見直されて様々な商品が販売されています。

この様な商品を活用して、快適な睡眠を取ることが、日中の熱中症に対抗する元気な体作りにもつながるのではないでしょうか。

夏向け寝具で選んではダメなものもあります。それは、汗を吸わないもの。ジェルパッドのようなビニール素材のものは透湿性もないので特に不快感の原因となることもあります。

 

夏の寝苦しい夜を解決する3つの方法のまとめ

  1. 就寝前と起床後にコップ一杯の水を摂取する
  2. エアコン・扇風機・サーキュレーターなどを活用し、快適な寝室環境を作る
  3. 麻などの夏向け素材寝具を使用して、体の冷えすぎを防ぐ

良い睡眠は一日の始まりに必要不可欠です。体が疲れていたり寝不足だと病気にかかりやすくなります。これは熱中症も例外ではありません。

良い睡眠を取って元気な一日が過ごせるよう工夫してみてくださいね。

安眠・快眠のシンプルな方法 その20

  1. 規則正しい生活を送れていない。
  2. 運動不足に陥っている。
  3. 夜ウォーキングなどの運動が習慣だ。
  4. 夕食は寝る直前に取っている。
  5. 夕食後に、お菓子をたべてしまう。
  6. 寝酒をたしなむことが習慣になっている。
  7. 熱いお風呂が大好きだ。
  8. お風呂上がりは、だらだらと過ごしてしまう。
  9. 寝る直前まで、PC・携帯・テレビなどを見ている。
  10. 寝るまで白色の明るい電気をつけている。
  11. 寝られないときは布団でごろごろしている。
  12. 生活・環境音が気になる。
  13. アロマテラピーを簡単に試してみたい。
  14. 眠れないと考え込んでしまう。
  15. 眠れないときにすることがわからない。
  16. 「安眠の儀式」について知りたい。
  17. のどが渇いて目覚めることがある。
  18. 気になる音を少なくする。
  19. 時間が気になってしまう。
  20. 眠れる体質に改善したい。

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